nico's diary

私のいろいろ思うこと。東京在住。自然とクリエイティブなことが好きです。

山登りの記録 白神山地編

ようやく山登りの記録。

 もう1ヵ月以上経ってしまったけど…白神山地の記録!

6月頭に念願の東北エリアに足を踏み入れてきました。

今回、共に山行に挑んでくれたのはデザイン専門学校時代からの友人。
彼女もここ最近、山登りの道具を買いそろえていたので、
これは行かねばと計画を立てました。

しかし白神山地での山登りの情報収集には少々てこずりました。
東北の山はあまり登山では人気がないと聞いていたけど、
白神山地もどの山にアプローチをするのが良いかなかなか決め切れなかった。

ギリギリになってようやく決めたのが「白神岳」。
白神山地の主峰。
色々と情報を見てみて中級レベルと。
標高1200mなのでお友達も大丈夫かなぁと。

基本、山登りの時はしっかりと調べていきます。
登れるかな~というなんとなく登るのは経験者がいての時だけ。
山はなめてちゃいけませぬ。


前日に「アオーネ白神十二湖」という宿泊施設の
一軒家のコテージで2人で泊まるという贅沢な宿泊をしまして。
ここはすごいよかった!朝夕の食事、そして園内には温泉施設も!

 

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翌日にこの場所から車で15分ほど山道を走り登山道へ。

そう、白神岳は海抜0mから登れます。
白神岳登山口駅だったかな、
が、そこまで体力も時間もないので登山口まで。

山へ行ってきます~の届け出もこちらでしっかり。

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登山客は他にもいるかな~と思っていましたが、数人ほどおりました。
関東近郊の人気エリアの山登りは大賑わいなので、ギャップがすごかった。

いざ、スタートです。

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登山道はしっかりと整備されていて安心。
最初はもちろん順調に。

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この日は曇りで、山の中も良い感じで霧がかかってました。
途中は小雨も降りました。

 

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古木などが自然そのままに。存在感がすごい。

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山道は整備されていましたが、木の根の道も多く、小石も多かったです。
保護ロープもあるところは歩きにくい坂道もありました。

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看板もしっかりありました。
まずは分岐のあるマテ山を目指します。

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最後の水場ポイント。

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水場は頂上にもあるらしいですが、非常に分かりにくい場所にあり、
見つけられない人も多いと宿泊施設の方が教えてくれていたので、
こちらで水汲みをいたしました。

柄杓でくみ取る感じでした。
ポツンと置かれた感じがかわいかった(笑)

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そしてここからが本格的にきつい急坂が!

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こんな感じでそびえ立つ木の根の坂道。
私は登りがバテやすく苦手なのできつかった~!

登山は初心者の彼女は割とグングンと登っていて、
たくましい~と後ろから思っておりました。
彼女曰くとりあえず時間を気にして無心に登っていたらしいですが(笑)


そして標高800mあたりになってくると、薄暗さに光が。

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青空が見え始め、太陽の光も注ぎ込んできました。

この瞬間は本当に神秘的で美しかった~。

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神秘的な空間に様変わり。
そしてたくましく登るお友達の神々しいショットが撮れました。


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もはやベテラン登山者のオーラ(笑)

彼女を知る親友にこの写真を送ったら「ししがみ様だ!」って…!
いや、本当にししがみ様になっていたかも知れない…

そんな神々しいタイムを経て、山頂を目指しますと、
どんどんと太陽の光も強くなり青空もしっかり見えました!

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ここにくるまでけっこうきつい急坂が続いたので、
心折れそうだったけどこの景色でパワーチャージした感じ。


ここからはこの時期を選んだ理由、新緑タイムになりました!

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グリーンのシャワーの中を歩いているみたいで、ただただ癒されました。

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そしてマテ山を経て(あまり目立った看板もなかったな~)、
頂上まであと少しとなりました。

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そう、そして忘れてはいけないのが、ここはブナ原生林の森。
そしてヒグマの生息するエリアです。
私たちもクマよけ鈴をしっかりつけていきました。

そのことがよくわかるブナの木に残る熊の爪痕。

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お友達に熊がいるところだからね~ってしみじみ言うと、

「 お邪魔してま~す♪」

ってそれはそれは可愛らしい挨拶をしましてね(笑)
熊の怖さとは裏腹にほっこりしてしまう始末。
いや、熊も彼女と遭遇しても何となくやめとこうかってなりそうな
そんな気さえしてしまうのは今も昔も変わらない彼女の魅力です。

と、たくましくもほっこりしながら山頂までラストパートに。

ここらあたりでようやく下山中の登山客とすれ違いました。
数名は登りでも会いましたが、今回は団体でした。
いかにも登りなれている感じ満載のおじ様たちでした。

山の定番の挨拶を交わし、あと少しがんばれ~と激励を。
だいぶしんどくなっていた私は、息切れしながらがんばりまーすと。

そして気が付けば雲の上に!
山の景色の醍醐味の一つはまさに雲海を見下ろすことかなと思う。

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そしてここから高山植物のオンパレードです!
足元にたくさん✨ 
高山植物の記録はまた別で書きます!


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そしてついに頂上が見えてきました~!

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雪がまだ残っていた! 

あとは稜線です。
この稜線歩きが一番気持ち良いですよね。
きつい坂道を登り切ったご褒美のように感じる。

 

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あとは一気に山頂へ~!

頂上は見事に晴れて、途中でお話したおじさんにも、
ラッキーなぐらい晴れたね~と。

私の山行はだいたい晴れるので山では晴れ女だなと!

白神岳山頂、標高1,235m。

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そしてこちらが世界遺産の核心地の景色です。
8000年というまさに原子の時代から育まれている自然地帯。

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その規模は世界最大級を誇ります。
日本は戦争でほとんどの山が焼かれ原生林はごくわずかです。
なんと人工林と里山と比べて2%ほど。

原始的で人の手が加えられていない天然林にはクマ、ニホンカモシカ等、
希少な動物たちもたくさんいるそうな。
もちろんブナ以外にも様々な希少価値の高い植物もたくさんです。
そのことを聞くと世界自然遺産に登録されたのは納得。

日本も戦争がなく山も焼かれなければ、
もっと希少価値の高い自然が残されたのかなぁと思う。

そんな偉大な場所でヒーハーとけっこう疲れ切ってました(笑)

そしてお昼ご飯です。
今回は簡単にチキンラーメンとおにぎり!

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基本、山で食べるご飯は何でも美味しいんですが、
久々に食べたチキンラーメンはめちゃくちゃ美味しかった(涙)

友達と美味しいね~とアツアツのチキンラーメンを青空の下食べる贅沢。

そしてこの日はなんとお友達のお誕生日でしたので!
サプライズで色々しようと思ったのですが、時間なかったのと色々てこずり…笑
プレゼンとだけお渡しをしました✨

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山でもどこでも使えるタンブラー!

使い勝手がよかったので、お揃いの色違いを✨

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腹ごしらえをして下山へと。
同じコースをたどるピストンです。

そう、この行きはよいよい帰りは怖い~じゃないけど!
山は遭難するのも下山が多いし、足にくるのも下山。
登りは勢いでいけるんだけど、意外にも下山がダメって人が多いですね。

登山初心者だったお友達もまさにそんな感じになりまして。
見事に石やら木の根の急斜面でスッテンコロリンを3度ほど…!

登りながら確かにこれ下りるのは大変だな~とは感じていたけど。
ストックも持っていたんですけど、なかなか難しかったですね。

私は下山のが断然得意で元気なんです(笑)

そんなお友達を心配しつつも…

すれ違った白神の主みたいな山岳ガイドのおじさんに、
転ぶから油断しないようにねと言われ、
「油断しないように~!」と自分で言った矢先にズコーッ。

私が先を行っていたんで、ここ気を付けて!と言った3秒後ぐらいにそこでズコーッ!
という、まさにコントかってタイミングで転ぶもんだから…
心配しつつもやっぱり彼女は何か持ってるわと原生林の森でしみじみ思いました(笑)

と、そのすれ違った山岳ガイドのおじさんに、
なぜブナが原生林で残ったか分かる?と聞かれて教えてくれました。
その理由はまさにシンプルで使い道のない木だったからだそうです。
木の性質上ですね。そして漢字も「橅」と木が無いと書きます。
需要のない木で誰も手を付けなかったというわけです。
なるほど~ と。でも今は無くてはならない貴重な自然になったんだなぁ。

そんな話を聞きながら颯爽と下りる私と、恐る恐る下りる友達!
なんとかがんばって下山しきりました。

下山の時は頂上でテント泊する団体さんとけっこうすれ違いました。
しかし大荷物背負ってはやはりまだまだ体力付けないとと思わされた…

そんなこんなで無事に下山。
なんとこんな本格的な山は初めてだったお友達。
山はもう入ってしまえば登るか下るしかありませんので。
根性と体力さえあれば大丈夫とはいえどきつかったと思う。
でもその両方兼ね備えた彼女は立派な登山者でした!

途中、下山ですれ違った団体のガイドさんにも、
県外から女性2人でガイドつけずに登って下りてるのか!と驚かれまして。
立派なアルピニストだ!という称号をいただきましたので。
標高の割に険しい山だったこともあり、本当によくがんばった!

朝8時に出発して11時半頃に山頂到着、
12時過ぎにくだりはじめて15時半に登山口に帰ってきました。
総トータル時間は6時間半ほど。
高低差は1014mありました。


うん、念願の世界遺産での山登りは思い出深い山行になりました。
高山植物もたくさん見えたので嬉しかったな。

私のリクエストに応えてくれたお友達にも感謝です。
またどこかの山登ろうね!

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以上、山登り記録でした。